戦後風俗史読了
今日は韓国へ行く最終の調整。何時間とられたかわからない。こんなことが将来役に立つと教授はよくいう。しかし、他人の将来に何が約立つかわかるなら、世の中なぜこんな風になる前に止めてくれなかったのだと言いたくなる。
とにかく、散髪屋、電車の待ち時間を使って「戦後風俗史」読了。戦後の方が記述が厚い気がする。若い頃の方がよく覚えているのかもしれない。全共闘には共感して教員の自由組合なるものを作っていたようだ。ゲバ棒が出だしたのは1967年との記述有り。これは小熊本で訂正されていたようだ。昨日、100ページ。今日が60ページ。
次に手に取ったのは古川孝順「戦後における福祉サービスの展開」(タイトルうる覚え)である。これはちょうど40ページほどだから。
東大社研の『福祉国家6』に掲載。社会保障年鑑と社会保障関係の資料を繰って書いたものだが、いつものことながらすごくまとめ方が参考になる。
①戦後直後は公的扶助中心
②だんだん社会保険が中心となる。この間福祉サービスは微増。
③高度経済成長期には完全に社会保険が主流となり、所得階層による対象の区分から問題別の対象区分が主流となる。
④1973年以降、さらに問題は個別的になる。③と④の時期にはそれまで低位だった福祉サービスが増大し、公的扶助の位置を抜かす。また施設収容主義への反省が起こる。高齢者分野では理念より、現実に収容可能数を超えるニーズがあるという自体が、障害者や児童では当事者や家族の反対で理念が先行したという記述がある。根拠(出典)がないのが残念。
1973年以降の動きはまだ読み切れていない。このあともうすぐ読み終わるだろう。
韓国には何持って行こうかな。
- 作者: 東京大学社会科学研究所
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