『現代史』通史を読む

今日も家で過ごす。家の方が勉強できる場合もある。だが、父が進路のことなどをうるさく聞いてくるので参ることもある。今日も朝から博士論文のことなど、いろいろと問うてくる。心配なのはわかるが、だったらよく勉強できるようにうるさくしないで欲しいと思ってしまう。

朝から姉と散歩して(まだ走れない)、日中は本を読んで過ごす。

岩波講座日本通史第20巻現代1を読む。

岩波講座 日本通史〈21〉現代 2

岩波講座 日本通史〈21〉現代 2

特に今日は中村政則さんの通史「1950−60年の日本」を読んだ。1960年代が日本にとって重要な時期であることはきっと多くの歴史家が言っているんだろうけど、まとまった記述で、博論の背景の重要な資料になりそうだ。

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研究メモ
①政治的な変化
池田勇人による経済優先、話し合い路線への転換
アメリカへの依存の明確化
・政治的な安定期(池田→佐藤)

②経済的な変化
・工業化(特に重工業化)
・1968年に日本のGNPは西ドイツを超える(ただし、国民一人あたりで見たときはもう少し遅れている)
・1973年のオイルショックの前にはすでに物価が高騰している
・工業化と同時に第三次産業の台頭

③その他
・当然ながら核家族の増加
・都市への人口移動
・人的資源としての教育、教育の大衆化


※自分は障害者運動の歴史とかいってやっているが、1970年の運動のラディカル化は、これとどう関係するだろう?1つに思うのが、工業化や都市化、教育の大衆化がかえって障害者の排除を強めた、少なくとも主観的にはそういうところがあるのではないかということ。反近代主義的で反能力主義的とも言われる私が調べている団体は、たとえば「人的資源としての教育」や「都市化による障害者の生活のしづらさ」みたいなものに直面したのではないだろうか。あるいは、世の中で豊かになっていくにもかかわらず、とりのこされたという感じは福祉分野全体にあったかもしれない。もちろん、この時期には年金が確立するなど進展もあったが。工業化もかえって障害者の仕事を難しくする側面があったかもしれない。おもいついたままだけど。
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これは約70ページ。あとは障害者団体会報「しののめ」を読みます。